薬局との上手なつきあいかた

(6) 薬の上手な保管のしかた

無事に「かかりつけ薬局」で頭痛薬を買ったうさ子さん。
自宅で薬を上手に保管することも
セルフメディケーションの重要なポイントです。

(6) 薬の上手な保管のしかた図版

「薬はどうやって保管するの?」「使用期限を過ぎたらどうする?」など、薬剤師さんに聞いたことをおさらいしながら薬を整理することにしました。

薬の上手な保管方法のポイントの図版

薬の上手な保管方法のポイント

  • 1 湿気や直射日光、高温を避けて、涼しい場所* に保管しましょう。
  • 2 子ども(乳幼児・小児)の手の届かないところに保管しましょう。
  • 3 外箱や袋、説明書も捨てずに保管しましょう。
  • 4 古い薬を使わないようにしましょう。
    外箱や袋に開封した日付を書いておくと、より整理しやすくなります。
  • 5 ほかの容器に移し替えることはやめましょう。誤用のもとになります。
  • 6 薬を農薬、殺虫剤・防虫剤と同じ箱に入れることはやめましょう。

*ただし、冷蔵庫での保管は正しくない場合もありますので、薬剤師さんなどに相談して下さい。

薬の捨て方

薬を捨てるときは、外箱や容器から取り出し、容器・包装にある識別マークを見て、各自治体の分別・収集方法に従って捨てましょう。

錠剤・軟膏 紙や封筒に包んで、可燃ゴミとして出します。
目薬・ドリンク剤などの液剤 容器から中身を出して新聞紙や布に吸収させて、可燃ゴミとして出します。油を捨てるときと同じです。
エアゾール剤や噴霧剤 中身を出し切ってから捨てます。容器に書いてあるガス抜き方法に従いましょう。その際は必ず火気のない屋外で行ってください。最近は中身排出機構付きのエアゾール缶も増加しています。

薬箱を作って、薬の記録をつける

薬をまとめておく、薬箱を作りましょう。病院でもらった薬は“わたしの薬箱”に、家族が共有できる薬は“みんなの薬箱”に、それぞれ分けて保管しましょう。
そして薬の記録をつけることはとても大切です。自分の使っている薬を正確に知ることで、副作用や誤飲を防ぐことができます。医師にかかったときや薬剤師さんにも、飲んでいる薬の名前などをきちんと伝えることができます。また「どんな薬を飲んで、どんな効き目があったか」も記録しておくと、セルフメディケーションに役立ちます。薬局で入手できる「おくすり手帳」を使うことも良いでしょう。

チェックポイント

  • 年に1回は薬箱を整理するようにしましょう。○月○日を薬箱整理の日、と決めると使用期限の過ぎたものをいつまでも薬箱に保管しているということを防ぐことができます。

まとめ

こうしてうさ子さんは「かかりつけ薬局」で適切な薬を買うことができました。また薬剤師さんのアドバイスで、薬についての正しい知識を持つこともできました。普段から自分の健康状態をチェックし、医療や薬について正しい情報を入手し、そして正しい知識を身に付けることがセルフメディケーションの基本です。みなさんもぜひ「かかりつけ薬局」をもって、セルフメディケーションを実践してみてください。