薬局との上手なつきあいかた

(1) かかりつけ薬局を決めよう

-Prologue-
都内のオフィスに勤めるうさ子さんは、この春オフィスから電車で30 分のマンションに引っ越してきました。うさ子さん、昨日からちょっと頭痛がしている様子。会社帰りに薬屋さんで頭痛薬を買おうと思っています。「さて、どこの薬屋さんに行こうかな?」うさ子さんと一緒に「かかりつけ薬局」の選びかた、そして上手に薬を買う方法をレッスンしてみましょう。

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「かかりつけ薬局」を選ぶには、まず行きやすい場所にあるかが重要です。さらに営業時間と定休日、薬剤師さんのいる時間帯、置いている薬の種類もチェックしましょう。深夜まで営業をしている薬屋さんでも薬剤師さんがいる時間帯が「17:00まで」「19:00まで」というように、限られている場合も多いようです。

さらに店内で薬剤師さんに話しかけてみましょう。「きちんと相談にのってくれるか」「薬の説明ができるか」などがチェックポイントです。また女性の場合「男性には相談しにくい」という人もいるようです。ちなみに全国の薬剤師さんは男性109,264人(総数の39.0%)、女性170,788人(同61.0%)です。(平成24年、厚生労働省調べ)。

チェックポイント

  • 行きやすい場所にあるかどうか確認しましょう。
  • 営業時間、定休日を確認しましょう。
  • 薬剤師さんがいる時間帯や、店内の雰囲気を確認しましょう。
  • 取り扱っている薬の種類を確認しましょう。

コラム・薬屋さんもいろいろ

薬屋さんといっても、いろいろな種類があることをご存じですか?
取り扱っている薬の種類や必要な専門家によって下記のような違いがあります。

業務の種類 必要な専門家 取り扱っている薬の種類
薬局 薬剤師
  • ・処方箋薬など医療用医薬品
  • ・全てのOTC医薬品※
※店舗によっては取り扱っていない場合もある
店舗販売業 薬剤師 全てのOTC医薬品
登録販売者 要指導医薬品および
第1類医薬品を除くOTC医薬品
“ドラッグストア”とはのイメージ画像

“ドラッグストア”とは

法的に決められた用語ではありませんが、一般的に健康に関する医薬品や日用品を主として販売する小売り業態を指します。医薬品医療機器等法上は、処方箋薬などの医療用医薬品を取り扱う場合は「薬局」、OTC医薬品のみを取り扱う場合は「店舗販売業」に分類されます。