主に遺伝的にできるシミ「そばかす(雀卵斑)」の原因・対策と治し方を解説

そばかす(雀卵斑)のイメージ

子どもの頃からそばかすがあってずっと悩んでいるという方もいらっしゃいますよね?
そばかすは自然に消えていくものもありますが、年齢を重ねて濃くなってしまう場合もあります。
この記事では、シミとそばかすの種類、原因、治し方、予防法について詳しく解説します。

そばかすはシミの一種

そばかすとは、肌にできた茶色の斑点のことで、シミの一種です。直径3ミリ程度で、鼻と左右のほほを中心に現れることが多いですが、デコルテや肩、首など、紫外線を浴びやすい場所にもできます。遺伝傾向があり、色白の方に多く見られます。

そばかすが現れる時期は幼少期からで、10代の思春期にかけて濃くなっていきます。それ以降は加齢に伴い薄くなっていくこともありますが、個人差があります。

シミの種類は主に4種類

シミには種類があります。代表的な4種類を知っておくと良いでしょう。

日光性黒子(にっこうせいこくし)(別名:老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん))
これまで浴び続けてきた紫外線の積み重ねでできる代表的なシミ。
炎症後色素沈着(えんしょうごしきそちんちゃく)
炎症が起きた後に色素沈着をしてできるシミ。
肝斑(かんぱん)
頬骨の高い部分に左右対称にできる、もやもやした薄茶色のシミ。
そばかす(別名:雀卵斑(じゃくらんはん))
顔に小さな斑点が広がる、主に遺伝的な要因でできるシミ。

シミとそばかすの原因は?

次に、シミとそばかすの原因は何かを解説していきます。

シミとそばかすの原因になる肌のターンオーバー(代謝)の乱れ

肌のターンオーバー(代謝)のイメージ図

紫外線を浴びた時に作られる黒色メラニンは、表皮の最下層の色素細胞から生成されますが、健康的な肌の場合には、肌のターンオーバー(代謝)によって肌の表面から自然にはがれ落ちていきます。
しかし、紫外線を多く浴びてしまうなどのダメージを受けると、メラニンが通常よりたくさん生成されてしまい、排出できなかったものが肌に沈着するので、シミやそばかすになるのです。

また、ホルモンバランスの乱れも、肌のターンオーバー(代謝)に悪影響を及ぼすので、シミやそばかすができやすくなる原因です。

そばかすの主な原因は遺伝?

シミの原因は肌のターンオーバー(代謝)の乱れから蓄積された黒色メラニンがほとんどですが、そばかすの場合、原因は遺伝が大きく関係していると言われています。
年齢を重ねるにつれて薄くなっていく傾向にありますが、個人差が出てしまいます。
紫外線の影響で濃くなってしまうこともありますので、シミと同じようにケアをしていくことが大切です。

シミとそばかすの治し方は?

どの種類のシミ・そばかすも、紫外線を浴びてしまうと悪化します。
まず、紫外線カットできる帽子や日傘、衣服を身に着けたり、日焼け止めクリームを塗ったりすることで紫外線から肌を守ることが重要です。

皮膚や細胞をつくるタンパク質を構成している成分であるアミノ酸や、ビタミンやミネラルを補給できる、バランスの良い食生活を心がけましょう。L-システインやビタミンCなどの黒色メラニン色素の過剰な生成をおさえてくれる栄養素は、医薬品などで補うのもひとつの方法です。

シミとそばかすに効くL-システインとは

L-システインは、皮膚、髪、爪などに多く存在し、体の内側から代謝をサポートするアミノ酸の一種です。ビタミンCと協力して、過剰なメラニンの発生を抑制してくれます。
その他にも、過剰にできてしまったメラニンを無色化し、肌のターンオーバー(代謝)を正常化して角質に沈着したメラニンの排出をサポートします。

シミとそばかすの予防法は?

予防法としても、まずは紫外線を防ぐことがもっとも大切です。
紫外線はくもりの日や室内でも降り注ぎます。晴れていて紫外線が強そうな日や、外出する時だけ紫外線対策をするのではなく、毎日紫外線を浴びる時間を少なくするよう工夫をしていきましょう。

また、肌のターンオーバー(代謝)を促進することで、黒色メラニンを生成・沈着しにくい状態に保つことができます。

さらに、肌の汚れや角質を洗顔で洗い流し、化粧品などで十分な保湿を与えるなど、日々のお手入れを丁寧に行うことも大切です。

シミとそばかす対策チェック!

シミとそばかすの対策のため、下記を常に心がけているかチェックしておきましょう。

  • 紫外線カットの衣服や紫外線に直接当たらない服装を心がけている。
  • 夏以外でも、外出時は日焼け止め効果のある医薬部外品や化粧品を使っている。
  • クレンジング、洗顔、保湿やマッサージなど、肌の手入れはしっかり行っている。
  • 十分な睡眠や規則正しい生活を心がけ、ストレスをためないようにしている。
  • 栄養バランスに気を配り、不足しがちな栄養素は医薬品やサプリメントで補給している。

※あてはまった項目が3つ以下の方はシミ・そばかすにご注意ください。
下記のケアを実践することをお勧めします。

外側からのケア
紫外線カットの日傘、帽子、衣服
日焼け止めクリームやローション
日中の外出時間を極力減らす
洗顔などで汚れや古い角質を除去
化粧品などで十分な保湿を行う
マッサージなどで血行促進
内側からのケア
十分な睡眠や規則正しい生活
ストレスをためない
栄養バランスの取れた食事
必要な栄養素を医薬品やサプリメント(L-システインやビタミンCなど)で補給

まとめ

そばかすの主な原因は遺伝で起こると言われています。年齢とともに薄くなっていくこともありますが、紫外線によって濃くなってしまうこともあるので注意しましょう。
シミやそばかすを薄くするには、日々の紫外線の予防や、睡眠・食事などの生活習慣や肌のケア(クレンジングや保湿など)で肌のターンオーバー(代謝)を促進させることが大切です。

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MAT-JP-2403118-1.0-06/2024最終更新日:2024.06.17