シミができる原因と治る仕組みは?シミのメカニズム/仕組みについて徹底解説!

シミができる原因について知っていますか?
シミの原因とシミができるメカニズムを知ることは、正しい予防法や対処法を知ることにつながります。まずは原因を正しく理解し、シミのない健やかな肌を目指しましょう。
この記事では、シミができる原因、シミのメカニズム/仕組みを詳しく解説していきます。

シミとは?

シミとは、一般的に「黒色メラニンが肌に蓄積してしまい、肌に茶色い部分ができてしまうこと」を指します。シミがあると肌に色むらができるので、老けて見えることがあります。

シミができる原因

シミはなぜできてしまうのでしょうか?原因について詳しく見ていきましょう。

シミができる原因①紫外線

シミの原因の紫外線のイメージ​

シミの大きな原因としてあげられるのが紫外線です。
肌が紫外線にあたると、メラノサイトからメラニンが生成されます。通常メラニンは肌のターンオーバー(代謝)によって排出されるのですが、紫外線を浴び続けて大量のメラニンが生成されたり、肌のターンオーバー(代謝)が正常に働いていなかったりすると、排出が追いつかなくなりシミになります。

Column

紫外線コラム①:紫外線は2種類ある?

紫外線にはUV-AとUV-Bの2種類があります。

  • UV-A

    波長が長いので、皮膚表皮の基底層から真皮まで達してメラノサイトを活性化させます。
    これによって黒色メラニンが大量に生成され、肌の色が濃くなった、日焼けした状態になります。
    UV-Aの紫外線はくもり空やガラス窓も通過してしまうので、くもりの日や車の中でも紫外線対策が必要です。

  • UV-B

    波長はUV-Aよりも短いですが、肌に対する刺激はUV-Bの方が強いです。
    UV-BにはDNAを破壊する力があるので、皮膚がんの原因のひとつとも言われています。
    長時間紫外線を浴びると顔や背中が赤くなってヒリヒリするのは、UV-Bが原因です。

紫外線コラム②:紫外線は夏に多い?

紫外線の量は夏に多いと思われがちですが、実は春頃から増えていきます。
特に3月〜5月は、冬の乾燥で肌が弱っているところに急に紫外線が増えるので、肌がダメージを受けやすく肌トラブルが起きやすい季節です。
秋冬も紫外線がなくなるわけではないので、1年中紫外線に注意をしましょう。

シミができる原因②女性ホルモンの変化

  • 生理不順で悩む女性

    生理不順

  • 妊娠中の女性

    妊娠・出産

  • 更年期の女性

    閉経(更年期)

妊娠中や出産後、閉経時(更年期)は、女性ホルモンのバランスが崩れやすいです。ホルモンバランスが崩れると、一時的にではありますが黒色メラニンの生成が高まり、シミが増える可能性があります。

シミができる原因③活性酸素

活性酸素とは、体内に入って外の物質と反応しやすい状態に変化した酵素の一種です。活性酸素はメラノサイトを刺激するので、過剰に黒色メラニンが生成されてしまい、シミができる原因になります。
活性酸素を発生する原因は、紫外線や大気汚染、ストレス、タバコなどがあります。

その他のシミができる原因

傷や虫刺されによる炎症や摩擦などでメラノサイトが刺激され、シミの原因になります。
また、副腎皮質の機能低下や肝臓・腎臓の機能障害でも、シミができることがあります。

シミができるメカニズム

原因がわかったところで、その原因からシミができるメカニズムについて解説していきます。

黒色メラニンのはたらき

黒色メラニンはシミの原因になってしまうものです。
そのため、ついつい「肌の敵」と思ってしまいがちですが、実は紫外線によるダメージから肌を守るはたらきを持っています。
紫外線を浴びると、肌表皮の基底層にある「メラノサイト(メラニン形成細胞)」で「黒色メラニン」が作り出されます。
黒色メラニンを含む表皮細胞が肌のバリア機能を形成してくれるので、紫外線による肌へのダメージを防いでくれます。つまり、黒色メラニンは、肌トラブルや病気(皮膚がんなど)を防ぐ大切な役割を果たしてくれているのです。

黒色メラニンによってシミができるメカニズム

黒色メラニンでシミができるメカニズム

そんな大切なはたらきを持っている黒色メラニンは、なぜシミになってしまうのでしょうか?

黒色メラニンは、メラノサイトで毎日生成されて、自然に体の外へ排出されます。健康な肌では、肌のターンオーバー(代謝)によって、この生成と排出のバランスが保たれるのでシミができにくくなります。

ところが、紫外線を過剰に浴びてしまったり、肌のターンオーバー(代謝)のサイクルが乱れたりすると、黒色メラニンが全て排出されず表皮に蓄積されてしまい、シミになります。

できてしまったシミが治るメカニズム

シミができてしまったらどうすればいいのでしょうか?
シミが治る時のメカニズムについて解説します。

健康な肌とシミのある肌との違い

健康な肌とシミのある肌の違い

健康な肌とシミのある肌の違いは、肌のターンオーバー(代謝)が正常に行われているかどうかです。

健康な肌ではターンオーバー(代謝)が正常に行われているため、黒色メラニンも古い角質とともに皮膚の表面に押し上げられて排出されます。
ところが何らかの原因で肌のターンオーバー(代謝)のサイクルが正常に行われなくなると、肌の生まれ変わりのサイクルが遅くなり、黒色メラニンが皮膚の中に留まりがちになります。排出されなかった黒色メラニンが積み重なって、色素沈着を起こしてシミができてしまいます。

シミが薄くなるメカニズムとは

シミは、適切なケアを行うことによって、増えるのを防いだり薄くしたりすることが可能です。

1.紫外線を防いで黒色メラニンの生成をおさえる
シミは、肌の中で黒色メラニンが過剰につくられてしまうことが原因でできます。
黒色メラニンが生成される1番の原因となるのが紫外線です。
紫外線を浴びる頻度と時間を減らすことで、シミを増やさないようにすることができます。
2.肌のターンオーバー(代謝)の機能を整える
肌のターンオーバー(代謝)のサイクルが乱れると、黒色メラニンが排出されずに長く留まって色素沈着につながります。
乱れてしまった肌のターンオーバー(代謝)を改善し肌の代謝機能を正常に戻すために、まずは生活習慣を見直しましょう。寝不足や無理なダイエット、過剰なストレス、食生活の乱れ(野菜不足・脂肪分過多・過量のアルコール摂取)、運動不足、便秘、冷え性、疲労などが原因で肌のターンオーバー(代謝)が乱れてしまうと言われています。普段の自分とは違うところがないか考えてみてください。
また、肌のターンオーバー(代謝)を改善させるためにはL-システインが有効です。
3. 黒色メラニンの酸化を還元する
肌の中にある黒色メラニンは、酸化することで濃くなります。
逆に言えば、酸化した黒色メラニンを元に戻す(=還元する)ことによって、濃くなった黒色メラニンを薄くする(無色化する)こともできるのです。
酸化したメラニンを還元するにはビタミンCが有効です。

まとめ

シミの原因は、紫外線やホルモンバランスの乱れ、活性酸素の発生などです。
特に紫外線を浴びることは、シミの原因につながる黒色メラニンを過剰につくり出してしまいます。紫外線が強いイメージがある夏だけではなく、1年中なるべく浴びすぎない工夫をするようにしましょう。
シミができないように予防をしていくことも大切ですが、もしできてしまった場合は、肌のターンオーバー(代謝)の乱れを整えて、シミをケアするL-システイン配合の内服薬を服用することもおすすめです。

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MAT-JP-2403118-1.0-06/2024最終更新日:2024.06.17