便秘によって腸内環境が悪化すると、老廃物などの有害物質が血液中に溶け出し全身へ巡ります。肌はその有害物質を、汗や皮脂と一緒に毛穴などから体外へ排出するのに手いっぱいになり、本来の役割である肌のターンオーバー機能が低下し、肌荒れにつながります。便秘は美肌の大敵なのです。
肌荒れの原因①ターンオーバーの乱れ
肌の代謝「ターンオーバー」とは
私たちの肌は、一定のサイクルで新しく生まれ変わっています。この肌の代謝のしくみを「ターンオーバー」とよびます。このターンオーバーのサイクルが乱れると、肌荒れやニキビ、吹き出物などの肌トラブルの原因になります。
ターンオーバーのしくみ
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肌のターンオーバーは、約6週間のサイクルで起きています。
表皮の一番奥にある基底層から新しい皮膚細胞がつくられ(生成)、それが上へ上へと押し上げられて、肌の表面に出てきます(成長)。やがて、それが垢や古い角質として剥がれ落ちて(排出)、新しい細胞と入れ替わっていきます。この繰り返しが肌のターンオーバーのしくみです。
肌のターンオーバーが乱れる原因
1. 生活習慣の乱れやライフスタイル
肌荒れと密接に関係のあるターンオーバーの乱れ。その要因はさまざまですが、とくに、毎日の生活習慣やライフスタイルと関連することが多く挙げられます。
- 寝不足
- 無理なダイエット
- ストレス
- 食生活の乱れ(野菜不足・脂肪分過多)
- 疲労
- 冷え性
- タバコ
- 就寝前の飲食・飲酒
- 過量のアルコール
- 便秘
- 運動不足
これらの原因によって、肌のターンオーバー(肌代謝)のサイクルが乱れると、皮膚のキメが乱れたり、肌を守るバリア機能が低下して、肌荒れにつながります。
2. 外部からの肌ダメージ
外部からの肌へのダメージ(紫外線、乾燥など)も、必要な角質層を剥がしてしまい、ターンオーバーのサイクルを無理に早めてしまうことがあります。