わたしのこれ、何頭痛?
#謎頭痛図鑑EVEが、身近な頭痛とその原因をご紹介。あなたの頭痛の原因をさがして、改善に役立ててみてください!
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気圧の変化
気圧の変化
低気圧による頭痛は、台風などの「気圧の急激な低下」が関係すると言われています。内耳(体の平衡感覚を調整し、気圧を感知する耳の奥の部分)が気圧変化への適応不良または過剰反応を起こすと、自律神経の乱れにつながります。自律神経の乱れは、血流(血管の収縮・拡張)や睡眠に影響し、頭痛発生の要因となりえます。
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二日酔い
二日酔い
お酒に含まれるアルコールは、肝臓の酵素により有害なアセトアルデヒドへ変わり、酢酸を経て、水や二酸化炭素に分解。その後、体外へ排出されます。二日酔いによる頭痛は、お酒を飲みすぎることで肝臓がアセトアルデヒドを十分に分解できず、有害なアセトアルデヒドの血中濃度が高くなることで、引き起こされる可能性があります。
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PC作業
PC作業
長時間にわたり画面を見続けるPC作業は、「眼精疲労」や「不適切な姿勢による首・肩の筋肉緊張」を引き起こし、頭痛の要因となりえます。眼精疲労は、眼の神経や筋肉に過度な負担をかけています。このような状況では、痛みを引き起こすような物質が筋肉内で増えることも考えられます。
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肩こり
肩こり
肩こりがひどくなると頭痛が発生することがあります。肩の筋肉が過度に緊張すると、首や頭蓋骨周辺の筋肉の緊張を引き起こします。こうした過度な筋肉緊張による血行不良は、頭部の筋肉や筋膜から頭痛を発生させやすくなります。
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季節の変わり目
季節の変わり目
季節の変わり目による頭痛は、「気圧・気温などの不安定さ」が関係しています。内耳(体の平衡感覚を調整し、気圧を感知する耳の奥の部分)が気圧変化への適応不良または過剰反応を起こすと、自律神経の乱れにつながります。自律神経の乱れは、血流(血管の収縮・拡張)や睡眠に影響し、頭痛発生の要因となりえます。
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寒さ
寒さ
寒さによる頭痛は「血行不良」が関係しています。低温環境や寒冷な気候により頭部が冷えた状態は、頭部の血管収縮を起こし、筋肉を緊張させます。これにより頭痛を引き起こすことがあります。また冷えに対する体の過剰反応で自律神経が乱れ、血管の収縮や拡張を引き起こすことも頭痛の要因となりえます。
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満員電車
満員電車
満員電車による頭痛は、「狭い空間での圧迫・揺れや酸素不足・二酸化炭素増加」、「周囲との接触によるストレス」、「体臭や香水などのニオイ」などが関係しています。これらの要因が自律神経の乱れを引き起こし、頭痛を誘発することがあります。またストレスが長時間続くと、筋肉の緊張や血行不良を起こし、頭痛を悪化させる可能性があります。
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目の酷使
目の酷使
眼精疲労とは、疲れ目が進行した状態のこと。眼精疲労によるピントの合わないような状態でも、脳は視覚を維持しようとして、目の神経や筋肉に過度な負担をかけます。そのため、かすみ目などの眼の症状に加え、頭痛が発生することがあります。また、画面からのブルーライトによる眼精疲労も頭痛に影響を及ぼしているかもしれません。
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寒暖差
寒暖差
寒暖差による頭痛は、気温や室温の変化に対応するための「体温の急激な変化」や「血管の収縮・拡張」が関係しています。暖かい場所から寒冷な環境に急に移動すると、血管が収縮し、血行が悪くなります。それにより首や頭の筋肉緊張が起こり、頭痛が発生することがあります。また気温の変動が自律神経に影響をあたえ、頭痛を誘因することもあります。
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冷え
冷え
冷えによる頭痛は「血行不良」が関係しています。低温環境や寒冷な気候により頭部が冷えた状態は、頭部の血管収縮を起こし、筋肉を緊張させます。これにより頭痛を引き起こすことがあります。また冷えに対する体の過剰反応で自律神経が乱れ、血管の収縮や拡張を引き起こすことも頭痛の要因となりえます。
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スマホ
スマホ
スマホ(スマートフォン)の見過ぎによる頭痛は、画面を長時間見つめることによる「目の疲れ」、「首・肩の筋肉の過度な緊張」、「首を前に突き出すような不自然な姿勢」が関係しています。また、画面からのブルーライトによる視覚疲労が、頭痛を誘発することもあります。スマホの使用時間が増えると、ストレスや睡眠不足の原因になることがあります。
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雨の日
雨の日
雨の日の頭痛は、「気圧の変化」や「湿度の上昇」が関係しています。気圧が低下すると血管拡張が起こり(酸素の供給が不足することを代償するため)、湿度が上昇しても血管拡張が起こるので、血管への作用が頭痛発症の原因となりえます。さらに、気温や室温の変化による睡眠への影響が組み合わさることも、頭痛を引き起こす可能性があります。
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冷房
冷房
冷房による頭痛は「急激な室温低下」や「冷風の直接刺激」により、血管が収縮し、血行が悪くなることが関係しています。とくに頭部の冷えは、頭部の血管収縮が促され、筋肉が緊張しやすくなるため、頭痛を引き起こすことがあります。また冷房に対する体の過剰反応により自律神経が乱れ、頭痛を誘因することもあります。
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梅雨
梅雨
梅雨時の頭痛は「高い湿度」、「気圧の不安定さ」、「降水量増加」などの気象条件が関係しています。気温上昇による血管拡張に加えて湿度が高くなると、汗が十分に蒸発せず体温調整が難しくなります。自律神経系に負担がかかった結果、頭痛が誘発されることがあります。加えて、湿気や雨の影響で蓄積したストレスも頭痛発生に関与することもあります。
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台風
台風
台風の接近など、「低気圧」や「気圧の急激な低下」の影響により、頭痛が発生することがあります。内耳(体の平衡感覚を調整し、気圧を感知する耳の奥の部分)が気圧変化への適応不良または過剰反応を起こすと、自律神経の乱れにつながります。自律神経の乱れは、血流(血管の収縮・拡張)や睡眠に影響し、頭痛発生の要因となりえます。
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猫背
猫背
首を前方に突き出すような猫背の姿勢を続けることは、首や肩の筋肉を長時間過度に緊張させ、血行不良を起こすことがあります。首や肩の筋肉は、頭蓋骨周辺の筋肉ともつながっており、この過度な筋肉緊張が頭痛発生の原因となりえます。このような状況では、痛みを引き起こすような物質が筋肉内で増えることも考えられます。
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過労
過労
過労による頭痛の原因は様々です。肉体的な疲労として筋肉の緊張や眼精疲労、寝不足が挙げられますが、精神的なストレスが影響を与える場合もあります。また、自律神経の乱れからくる血管の収縮や拡張が、頭痛を引き起こすことも。自分の体に起こる変化に意識を向けて、どこに原因があるかを知ることが、頭痛の予防にもつながります。
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音響
音響
ライブ会場での大音響が直接内耳などを傷つけて頭痛を引き起こすことは稀なようです。しかし、ライブ会場によって低酸素状態や過度な興奮による自律神経の乱れ、前日の寝不足、あるいは緊張によって筋肉が凝ることで実際に頭痛が発生するかもしれません。
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生理
生理
生理の2日前から生理後3日間にかけて、頭痛を感じる女性が多いようです。子宮を収縮させて不要な粘膜を排出する「プロスタグランジン」という物質が過剰に分泌されると、子宮が強く収縮し、下腹部痛などの生理痛を引き起こします。このプロスタグランジンは、痛みの感受性を高める作用もあり、結果として頭痛を発生しやすくすることが知られています。もし、このような頭痛が続く場合や痛みが酷くなる場合は専門医にご相談ください。
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寝起き
寝起き
軽い頭痛で目が覚めたり、目覚めた時に頭痛を感じることがあります。このような頭が締め付けられるような痛みは、肩こりやストレスからの筋肉の緊張が原因となっている場合が多いです。それ以外には、睡眠時無呼吸によって頭痛が引き起こされた可能性もあります。
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カフェイン
カフェイン
カフェインは中枢神経を刺激し、一時的に覚醒効果をもたらしたり、痛みに対する感受性を下げる働きや脳血管を収縮させる事で、頭痛の症状を緩和させる働きもあります。しかし、過剰摂取は血管の変化や痛みの感受性に影響を与えることで頭痛を誘発してしまう可能性があります。また、睡眠の質が低下した場合、一層頭痛が悪化することがあります。カフェインの摂取量をコントロールし、徐々に減らすことが症状の緩和につながります。なお、頭痛薬には鎮痛作用を高めるためにカフェインが含まれている製品があるため、服用の際には成分を確認するようにし、頭痛が続く場合や症状が悪化する場合は、専門医にご相談ください。
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脱水
脱水
脱水による頭痛はよく知られていますが、研究が極めて少ないのが現状です。原因の一つとして、水分不足が脳組織の水分含有量や浸透圧に変化を与え、頭痛発生に関わる神経を刺激すると推測されています。特に暑い日や運動後には注意が必要です。脱水状態では自律神経が乱れやすく、頭痛の他に疲労感やめまいも現れることがあります。対策としては、定期的な水分補給が最も効果的です。水だけでなく、電解質も含むスポーツドリンクを摂ることが推奨されます。頭痛が続く場合や症状が重い場合は、脱水以外の原因も考えられますのですみやかに医療機関を受診してください。
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ストレス
ストレス
ストレスが原因で頭痛が引き起こされることがあります。過度のストレスは中枢神経の機能異常や自律神経の変調による血管変化を引き起こし、結果として頭痛をもたらします。また、ストレスによる緊張が肩や首の筋肉を硬直させることもあり、それが頭痛の原因となることもあります。リラクゼーション法や適度な運動、趣味の時間を設けることでストレスや緊張感を軽減し、頭痛の改善につなげることができます。頭痛が長期間続く場合は、精神的なケアも含めて専門医に相談することをお勧めします。
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眼鏡
眼鏡
不適切な眼鏡の使用は頭痛を引き起こすことがあります。特に度数が合わない眼鏡や長時間の使用は、眼精疲労や首・肩の緊張を招き、その結果頭痛に繋がります。また、眼鏡フレームの圧迫がこめかみ部分の血行を妨げ、頭痛を引き起こすことも。適切な度数の眼鏡を選択し、定期的に視力検査を受けて眼鏡を調整することが大切です。さらに、こまめに休憩を取り、目と肩をリラックスさせることも予防に役立ちます。
監修:柴田 護先生
(東京歯科大学 市川総合病院 神経内科 教授)
平成4(1992)年慶應義塾大学医学部卒業。
日本神経学会神経内科専門医、
日本内科学会総合内科専門医、
日本頭痛学会頭痛専門医、
日本脳卒中学会脳卒中専門医、
日本認知症学会認知症専門医。 ※掲載している情報や、監修者の所属・肩書きは、記事作成時点のものです。