腰痛の種類と原因
腰痛は2種類にわかれており、
原因が特定できない腰痛は
85%と大半を占めています。
監修:岡山大学学術研究院医歯薬学域 整形外科 准教授
西田 圭一郎先生
腰痛の種類と原因
腰痛を大きく分けると特異的腰痛と非特異的腰痛の2種類になります。前者は原因が特定できるもので、神経の圧迫により痛みやしびれが生じる椎間板ヘルニアなどが該当します。対して、レントゲン検査などでも原因が特定できないものが後者です。「ぎっくり腰」も正確にはどこの組織がダメージを受けているかが分からないため、こちらに分類されます。割合としては、非特異的腰痛が腰痛全体の約85%と大半を占めています。
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予防する :常に正しい姿勢を心がけ、また長時間同じ姿勢を続けないようにすることが大切です。デスクワークなどの際は、30分に1回は腰を伸ばしてストレッチするようにしましょう。
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痛みを軽減する :休息したり適度にマッサージしたりしましょう。また普段の姿勢や寝具の見直し、腹筋トレーニングトレーニング、腰まわりの筋肉を柔らかくするためにストレッチなども効果的です。また外用薬の他、解熱鎮痛薬は腰痛にも効果を発揮します。内服薬もうまく活用して痛みに対処しましょう。痛みが長引く場合は、医療機関での治療が必要になる可能性がありますので、早めに病院を受診しましょう。またいつもと違う痛みや発熱、冷や汗が出るほどの激しい痛みの場合には、すぐに病院を受診しましょう。
腰痛は、同じ姿勢を続けることで腰の筋肉が緊張したり、運動不足で筋力が衰えたりしたときに発生します。また疲労やストレスによって痛みが長期化することもあります。
監修:西田 圭一郎先生
(岡山大学学術研究院医歯薬学域 整形外科 准教授)
日本整形外科学会代議員・認定専門医、認定リウマチ医、脊髄脊椎病医、認定運動器リハビリテーション医、研修指導者、日本手外科学会副理事長、認定手外科指導医・専門医、日本リウマチ学会専門医・指導医、日本臨床リウマチ学会理事、日本関節病学会理事、認定関節病専門医、日本リハビリテーション医学会認定臨床医、厚生労働省卒後臨床研修指導医。
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