社員の想い
成田工場
製造部 部長
堂本 隆壮
製造部の部長として、高品質な製品を安定的かつ効率的に製造することに重点を置いています。医薬品の製造には定められた品質規格に適合するだけでなく、製造過程においても適切に管理し、品質の良い優れた医薬品を安定的に製造・供給する必要があります。その基準をまとめた「医薬品の製造管理及び品質管理の基準( GMP Good Manufacturing Practice)」を順守することはもちろん、それより厳しい社内基準を満たしながら、日々改善に努めるのが最も重要な役割です。そのために、製造ラインの効率向上、品質管理の強化、コスト削減、新製品の導入サポート、人材のマネジメントなどの業務を行います。
生産現場のため年間必要な生産量目標を設定し、必要な原料を調達し、設備を整え、それを達成できる人員計画を立て、細かい経費を管理することが基本であり、とても大切です。この計画が上手く回り、安定供給を達成するためには、働いている従業員の健康と安全がすべての基本になります。良好な職場環境を整えて、従業員の皆さんに体力的にもメンタル的にも「元気にきて、元気にかえってもらう」ことはすべてを支える土台です。大きな組織を率いる責任感を持って、モチベーションを保ちながら全体の方向性を示し、リーダーシップを発揮しながら、スムーズな運営と継続的な改善を心がけています。
生産という立場でエスエス製薬のビジネスと生活者への貢献という、事業全体に貢献していると感じられるところに強くやりがいを感じます。たとえばEVEの売れ行きが非常に好調な年に増産に次ぐ増産がありました。その際に、製造部全員が一丸となって、緊急生産を乗り越え、市場に供給することができ、日本だけではなく、会社としての売り上げ成長にも寄与することができました。多くの困難、挑戦がありましたが、部内や工場のメンバーと一緒に解決しながら取り組み、組織として貢献できていることにやりがいを感じます。そして、私たちの製品が店頭に並び、特に消費者の方が手に取り、購入している姿を見ると、非常にうれしく思います。
OTC医薬品を扱うことから、生産現場にいながらにして、ブランドチームや営業、サイエンスチームなど全部門との距離が近く、グローバル部門を含めた連携と、市場に反応するスピード感が求められ、ダイナミックな環境に身を置いています。多様な意見を尊重し、チームとして協力し合う文化が根付いているとことがこの会社の魅力かな、と思います。
私は過去にフランスと中国に2度海外赴任しており、グローバルな環境で世界中の仲間と一緒に働く機会に恵まれました。言語や文化の違いに戸惑うこともありましたが、楽しみながら仕事をすることができ、世界中に友人ができたこともグローバルネットワークのおかげだと思います。今もグローバルネットワークの一員として協力しあうことも多く、国内にいても海外の生産拠点やサプライチェーンとの連携が欠かせません。
グローバルの知見をうまく国内に持ってくることもできますし、前にベトナムの工場長にメンターをお願いしていたのですが、この方の会話で得られる気づきが今でも大きいですし、私もフランスでの経験を基に意見を述べたり、助け合える関係が方々に活きていると思います。
数年間かけて取り組んだMBAを今年終えて、特に組織論や人材開発で気付きを得ました。また、自分を客観的にみること、他社にポジティブな影響力を与えていくためのティップスみたいなものは掴めたと思います。今後は社内だけではなく、地域や行政、他社やサプライヤーなど、より多くのステークホルダーを巻き込みプロジェクトを進めていく経験を積みたいと考えています。また、会社として一体となって成長していくためにも生産部門以外の視点を積極的に取り入れていきたいと思います。
そして、足元の安全要求、品質要求など刻々と変化していくため、どんどんアップデートをして知識の蓄積をしていきたいと考えています。そして、チームメンバーのみんなにも、個々に目標を設定して伸ばしていけるように、対話を重視しながら進めています。感謝しあう文化、良いところをたたえ合う文化も大事にしていきたいと思います。
プライベートの時間は家族と過ごすことが多く、特に3人の子供たちと公園に行ったりプールに行ったり、家族との時間を楽しんでいます。個人としては、テニスが趣味で、仲間と練習したり、会社の実業団に所属して対外的な試合に出ています。私にとって運動は健康的なライフスタイルを維持するために非常に重要です。
※所属部署・役職は取材当時のものです