三半規管を鍛えて乗物酔いを予防!
一般的に、子供の頃に乗物酔いをしていても大人になるにつれて酔いづらくなっていきます。なぜなら、乗物に乗る経験を重ねることで、揺れやスピードに慣れていくからです。そこで、揺れによる体の動きを感知する三半規管の機能を鍛えて、乗物酔いの予防につなげましょう。
三半規管を鍛える方法
三半規管を鍛えるには平衡感覚を養うことが大切です。
子供の遊びの中には平衡感覚を鍛えるものがたくさん
前転や後転などのマット運動、トランポリン、ブランコ、すべり台などは平衡感覚を養い、揺れやスピードを体験できる遊びです。
また、後ろ歩きや目をつぶって歩くことも平衡感覚を鍛えられるのでおすすめです。
乗物に慣れることで予防になる
一人ひとりのペースでいろいろな乗物に乗る体験を積み重ね、それぞれの乗物の揺れやスピードに親しんでいくことは、三半規管を鍛えるだけでなく、乗物への不安を和らげることにもつながります。
- ポイント
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- 1 電車やバスなど大型の乗物から乗り慣れる
- 2 揺れが少なく進行方向を向いた座席を選ぶ
コラム 回転いす運動~宇宙飛行士のお話~
宇宙酔いに悩まされる宇宙飛行士たちのために、長年乗物酔いの研究や訓練が行われてきました。
回転いす運動もその一つと言われています。現在では、地上の無重力状態での訓練は有効でないとされ、宇宙酔いの予防には主に酔い止めの薬が用いられていますが、かつては地上での訓練やテストにも取り入れられていました。宇宙酔いにはあまり効力を発揮できなかった回転いす運動も、地上では乗物酔いの訓練に期待できることが宇宙飛行士たちのこうした訓練の経緯からもわかっています。ただし、訓練期間中は効果が期待できるものの、訓練しないとその効果はすぐに失われるともいわれています。積極的に乗物の経験値を高めることや予防のための訓練を日常の中に取り入れることが予防のポイントといえそうです。