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あなたのまわり
の鼻炎ポイント
~症状を防ぐ対策~
昨今の働き方や生活の変化により、在宅時間が長くなる傾向にあります。1日中花粉が少ない部屋で過ごすからといって、安心は禁物です。アレルギー性鼻炎(花粉やハウスダストなど)を引き起こすホコリやハウスダストは、日々の生活の中で生まれ、人が行き来するたびにさまざまな場所に運ばれます。部屋の中だけではなく、普段は気にしない見逃しがちな場所や物にも潜んでいます。
季節に関係なく年間通して起こる、ホコリやハウスダストによるアレルギー性鼻炎の症状。発生しやすいポイントをチェックして、対策法を参考に見直してみましょう。
掃除機は、ただかけるだけでは
不十分!?「かけ方」にポイントが!
掃除機がけは「ゆっくり、じっくり」がポイント。吸引部をゆっくりと動かし、1畳あたり30秒以上かけてじっくりと行いましょう。掃除機によってはハウスダストがフィルタの目を通り抜け、部屋中に拡散されてしまう場合も。購入時は排気に関する機能も要チェックです。
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カーペットは意外とくせもの!
10月~11月の掃除は特に念入りに。
カーペットはハウスダストがたまりやすく、ダニの住み処になりやすい場所。できる限り使用を避けるのが鼻ムズ対策の第一歩です。ちなみにダニの繁殖時期は高温多湿の6~9月ですが、空気中に死骸や排泄物が浮遊するのは10~11月くらい。この時期の掃除は特に念入りに!
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ふとんや枕は小まめな
メンテナンスで、湿気を除去。
掃除機がけは「ゆっくり、じっくり」がポイント。吸引部をゆっくりと動かし、1畳あたり30秒以上かけてじっくりと行いましょう。掃除機によってはハウスダストがフィルタの目を通り抜け、部屋中に拡散されてしまう場合も。購入時は排気に関する機能も要チェックです。
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新常識!
フローリング掃除は「床拭き」から。
フローリングは掃除機をかける前に拭き掃除をするといいって知っていましたか?最初に掃除機をかける方法は、ハウスダストやペットの毛が舞い上がってしまい実は吸引できていなかった…なんてことも。でも拭き掃除なら、効率的にアレルゲンを除去できるのです。
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家具類は壁から離して。
通気がよくなり、お掃除もラクラク☆
犬や猫などのペットの毛や、ホコリがたまりやすい家具の裏側。タンスやチェストなどを置く際は、壁から少し離して配置するのがポイントです。通気がよくなることでダニの繁殖が抑えられ、掃除機やほうきが入りやすくなるため、小まめに掃除を行えるようになります。
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ず~っと一緒にいたいからこそ。
ペットもきれいに♪
ペットの毛などが原因で「通年性アレルギー性鼻炎」になる人が最近増えています。ペット用の服を着せたり、こまめなブラッシングやシャンプーをして毛が飛び散るのを防ぎましょう。外で散歩をさせるときも、服を着せることで汚れるのを防ぐことができます。
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「ただいま~」の前に「パッパッ」。
花粉は家に持ち込まない。
季節性アレルギー性鼻炎の大敵といえば花粉!春先のスギが有名ですが、イネ、ヨモギ、ブタクサと夏や秋にも花粉は飛んでいます。外出した時はツルツルした素材の服を着たり、髪をまとめると花粉が付きにくくなります。室内に入る前には衣類や髪についた花粉を払い落とす。このひと手間が鼻ムズの軽減につながります♪
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花粉の時季は窓を開けない!
カーテンも定期的にお洗濯を
アレルゲンである花粉は部屋に入れないのが一番!最近では花粉をキャッチしてくれるカーテンも売られています。飛散が多いときは窓を閉めて花粉をシャットアウトしましょう。換気はできるだけ狭く窓を開けて短時間にとどめてください。カーテンは窓の開閉で花粉がつきやすく、ホコリもたまりやすいので定期的に掃除や洗濯を。
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【参考】
「鼻アレルギー診療ガイドライン 2020年版(改訂第9版)」ライフ・サイエンス,2020
「今井透『名医のわかりやすい花粉症・アレルギー性鼻炎」同文書院,2005
アレルギー性鼻炎は、空気中を浮遊する花粉やハウスダストなどの原因物質「アレルゲン」が鼻粘膜に付着することで引き起こされます。まずは原因やメカニズムを理解しておきましょう。