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花粉以外の
アレルゲン
季節を問わず年中アレルギー症状を引き起こす通年性アレルギー性鼻炎。その原因となる代表的なアレルゲン(アレルギーの原因物質)はハウスダストです。ハウスダストには、家の中で発生する繊維くずやフケ、ダニの死がいやフン、カビなどのほか、外から侵入する花粉や排気ガスなど、さまざまなアレルゲンや症状を悪化させる物質が含まれています。ハウスダストは軽いため宙を舞い、人の動きに合わせて移動します。目には見えなくても、家の中には大量のアレルゲンが舞っている可能性があるのです。
ハウスダスト1gの中には、約2,000匹のダニがいるといわれています。ダニの中でも、主にアレルギーの原因となるのは「チリダニ」といわれる体長約0.3~0.5mmのコナヒョウダニやヤケヒョウダニです。ダニは温度と湿度の高いところを好み、人のアカやフケ、食べかすなどを栄養源にします。目には見えなくても1年中生息し、特に梅雨時から夏にかけて繁殖。その死がいやフンが秋に大量発生してアレルギーを引き起こします。ダニが好む寝具やカーペットなどは温床になりやすいので、こまめな掃除を心がけましょう。
花粉症患者のおよそ半数以上が、ハウスダストにも重複してアレルギー反応を示すことがわかっています。花粉症の人は遺伝的にアレルギー体質であることが主な原因といわれていますが、気密性の高い住環境や冷暖房の普及によってハウスダストが増えていることも一因かもしれません。また、ひとつのアレルゲンに対して抗体を作りやすい体になると、それが呼び水となりさまざまな症状を併発する場合もあります。