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花粉の時期は
いつから
・いつまで?
~花粉カレンダー~
監修・写真提供:NPO花粉情報協会
事務局長 佐橋紀男先生
花粉症の原因となる花粉は、春に飛散ピークを迎えるスギやヒノキだけではありません。地域によって異なりますが、1年中さまざまな植物の花粉が飛散しています。どんな花粉がいつからいつまで飛んでいるのか、花粉カレンダーからお住まいの地域の飛散傾向を確認し、予防に役立てましょう。
主な花粉とその飛散時期をエリアごとにご確認いただけます。
いつまでも続く本州と違って花粉が少ない北海道。しかし、シラカンバ(カバノキ科)の花粉が4月から6月にかけて飛散します。春の時期はハンノキ属やスギ、6月はイネ科の花粉も少量ながら地域によって比較的多く飛散するので、油断をせずに早めの対策を。
日本花粉学会会誌. 2020; 65(2): 55-66. より改変
関東と並び花粉が多い東北地方。特に気を付けたい時期は、2月下旬から始まるスギや東北南部で4月上旬にピークがくるヒノキ科、また春から秋にかけて長い期間、花粉が飛散するイネ科の花粉にもご注意を。
日本花粉学会会誌. 2020; 65(2): 55-66. より改変
季節を問わず、いつまでも花粉が飛散し、花粉の種類もかなり多いのが関東。春先にピークがくるスギやヒノキ科だけではなく、秋のブタクサ属をはじめ草本花粉の時期も長いのです。症状を軽くするためにも、しっかり対策を。
日本花粉学会会誌. 2020; 65(2): 55-66. より改変
関東に比べて種類や量はそれほど多くはありませんが、一年中、花粉が飛散しています。特にスギ花粉が多い2月下旬から3月中旬や、ピークが4月上旬からくるヒノキ科花粉の時期はマスク着用を。
日本花粉学会会誌. 2020; 65(2): 55-66. より改変
関西でも2月から3月にかけてピークがくるスギや、3月に多く飛散するハンノキ属(主にオオバヤシャブシ)、そしてヒノキ科の花粉量が多い4月など春先は花粉の飛散が増えますが、秋のヨモギ属やブタクサ属にも注意が必要です。
日本花粉学会会誌. 2020; 65(2): 55-66. より改変
ほかの地域同様、九州でも多い花粉は2月上旬から3月上旬に多く飛散するスギや3月上旬から1か月間、花粉量を増すヒノキ科ですが、それらのピークが過ぎたあとは、イネ科の花粉が飛散するので、気をぬかずしっかり予防することが大切です。
日本花粉学会会誌. 2020; 65(2): 55-66. より改変
地域別のカレンダー情報からも分かるように、花粉症を引き起こす植物はさまざまです。
植物の種類ごとに花粉症の症状は違うため、事前に確認して対策を立てておきましょう。
通年性アレルギー鼻炎は、季節と関係なく年中続くアレルギー性鼻炎です。アレルギーを引き起こす原因物質(アレルゲン)は人によってさまざまですが、ハウスダストやダニなどが主な原因とされています。
2024年の花粉飛散量は、全国的に非常に多くなる見込みです。飛散量が多いとされる基準値(2,000個/㎠/シーズン)をほとんどの地域で超え、大量飛散が予測されます。早めの予防対策を心がけましょう。
花粉症のピークは、一般的に2月〜4月と思われていますが、意外と量も種類も多いのが5月。まだまだ花粉症のピークが続いていることも。2024年春はスギ・ヒノキ花粉の大量飛散が予想されるため、飛散期間も長くなる可能性があります。気を抜かず、しっかり予防していきましょう。